新聞バッグ販売プロジェクト(1)

新聞バッグを商品化して販売するのは、一つの目標でした。そのためには、ワークショップに参加してくださっている生徒さんの協力が不可欠で、趣味で作るよりももうワンステップ厳しく品質をチェックしなければなりません。

以前、企業から新聞バッグ1000枚の発注を受けたことがありました。その時は、ベテランの作り手さん数人が手分けして、全力で納期までに仕上げてくれました。あの1000枚の新聞バッグが全国の多くの人に届けられたことは、新聞バッグ講師として何よりの喜びでした。

販売するにあたって、商品として流通できる品質の新聞バッグを作ることは最低条件です。生徒さんが増え、新聞バッグの生産体制がつくれたら、ぜひ店頭販売して流通させたいと長年考えてきました。流通させることによって、多くの方に新聞バッグの魅力を伝えたいと思っています。

・新聞というメディアを再考してもらうきっかけにしたい
・読み終えた新聞紙の再利用について知って欲しい
・日本人の手仕事の魅力を再確認して欲しい
・新聞バッグワークショップを通して楽しい時間をみんなで共有したい

新聞バッグの輪が広がることで、小さな喜びをたくさん作りたいのです。そのための販売プロジェクト、ようやく動き出しました。

2016年1月に東京から茨城県鹿嶋市に引っ越しをして、鹿嶋市の生徒さんが少しずつ増えてきています。この鹿嶋在住の高野さんも、しんぶんぶの生徒さんの一人です。高野さんは、カシマスタジアム近くの山之上谷津田地区で酒米を作っていて、その酒米(日本晴)でつくった鹿嶋のお酒「ほたるの雫」は毎年この時期、2〜300本くらい潮来の愛友酒造さんが作って販売しています。あっという間に完売する人気のお酒です。

鹿嶋のお酒「ほたるの雫」を新聞バッグに入れて販売しよう!という話が持ち上がり、つくば市の畑さんと龍ケ崎市の佐々木さんが「ほたるの雫」にぴったりサイズに改良したお酒新聞バッグを作ってくれました。お二人とも、鹿嶋のしんぶんぶの生徒さんで、今では趣味でたくさん新聞バッグを作っています。

販売に際しては、地元酒造さんで取り扱うものだからと、地元新聞「茨城新聞」を指定して作っていただきました。地元の新聞記事を選りすぐって、丁寧に作られた新聞バッグは、カシマスタジアムで受け渡しします。講師も生徒さんも、みんな鹿島アントラーズのファンなのです。酒米を作っている高野さんもまた鹿島アントラーズができた25年前からチームを支えてきた市民で、私と高野さんとの出会いも2013年頃のカシマスタジアムでした。

そんなふうにして、鹿嶋市とお隣の潮来市で、新聞バッグの販売が始まります。

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